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★諒のあたたかさが嬉しい麻也王子→18-82

 その後は申し訳なくも色々食べさせてもらったり、ゴロゴロとテレビで見ていたりしていた。 しかし… (休みは明日までだしな…その次の夜まで、今日みたいになったら…) 実際のところ、2週間も様子を見ていたら、最終リハーサルも終わって、ツアー序盤なのだ。 でもこれでしばらく様子を見るしかない。  …麻也は仕方なく、また寝る前にも新しい薬を飲んだ…  …でも、次の日も同じ…頭は困っているが、とにかくだるくて動けない…  そんな時、ふと見ると、サイドテーブルに置いた携帯の着信ボタンが光っていた。 どうにか手を伸ばして見てみると諒からのメール着信だった。 ―今夜はそっちに帰ります。愛の巣で一緒に過ごしたいけど、麻也さんのつごうはどうですか?  …諒の本質のはにかみ屋なところと優しさが伝わってくるようで、 麻也の心はあたたまるまるような気がした。 でも夜の12時に寝ても、次の日は昼の2時にならなければ起きられない、 こんな状態を諒に知られるのも… (…社長をダシにして断ろうか…社長には口裏を合わせてもらって…) しかし、諒からの言葉がこんなにあったかく思えるのは久しぶりだったから、 ここで断ってしまってはもう諒とはうまくやっていけなくなるような気がした。 それに薬を飲んでしまえばすぐ眠ってしまうのだから、かえって諒は楽だろうし、 諒の方も実家で大翔と遊んで疲れているだろうから風もつかないだろうと思った。  その時意外な人がノックをし、顔を出した。 仕事の途中らしい、スーツ姿の社長だった。 「麻也、どうだ? 大丈夫か? 」 麻也は起き上がろうとしたが、ベッドに座るのがやっとだった。

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