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第13章の75

 気まずい雰囲気の中、口を開いたのは真樹だった。 「…こんな時悪いけど、直人、俺のと諒のと、この紙明日まで預かってくんないかな? 今夜はこれから志帆ちゃんに会わないでしょ? 」 「ごめん、須藤さんに処分頼むの忘れちゃって。」 明日になれば、須藤に渡して、チェックののち、シュレッダーで処分してもらえる。 今夜だけは…万が一、恵理や麻也に見つかっては大事になってしまうからだ。 直人はがっくりしながら2枚の紙を受け取った。

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