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第13章の79

そしてこうも思ったのだ。 (麻也さんだって、自分に自信を持ってくれれば…) その自信をなくすような過去って… 「いや、いいよ。俺の問題だから、俺が訊いてみる。 直人、ありがとね。」 諒はそう言うと、せっかくの気分転換の夜だから、 と2杯目のビールと共に、明るい話題を直人に振った。 「…今日の先生に写真撮ってもらって、モデルとか俳優の仕事とか来たらどうする? 」 「そんな…諒ならあるかもしれないけど…俺に話がきたら断らないね。全部受けて出まくるね。」 「俺もそうする…」 そう言って、2人は大笑いした。

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