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第14章の6

「えっ? 俺の眼? 」 諒は照れて笑う。が、麻也は最近のいさかいを忘れたくて、いつものように、 「こんなにいっぱい諒の眼がいつも俺を見ていてくれるなんて嬉しいよ。 こんなすごいのもらうならドレスアップしておけばよかった…」 「いや、麻也さん、これからいくらでもそういう機会はあるから…」 そう言うと諒は寂しそうな表情で立ち上がる。 「あれ? 諒? 」 「そっちは後で開けて。麻也さんもシャワー浴びてきなよ。」 「え? どうして? 」 「いいから。じゃあおやすみなさい。」 嫌な予感がした麻也は、また腕を引っ張って諒を座らせると、諒の瞳をのぞき込み、 「バナナはおやつ…じゃなかった、諒クンはプレゼントに入らないんですか?  さっきと話違わない? 」 すると諒は麻也の大好きな、澄んだ優しい笑みを浮かべると、 すぐにいたずらっ子の表情になり、いつものようにふざけ始めた。 「いーえ、諒クンのバナナはいつでも麻也さんのおやつですよぉ。 そっちの箱は、その時のスパイス。」 「…すぱいす…?… 」 諒の激しい…あの時にスパイスになるじゅえりーって何だ? 麻也の頭の中は嬉しいカオスになっていく…♪ (後から試せるのかな…わくわく…♪ )

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