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第14章の12
そう言われて、麻也は寝転がったまま邪魔な髪をかきあげて鏡を見た…
女性っぽくなっていなくて、でも適度にゴージャスで、自分にはよく似合っているように思えた。
「麻也さん、可愛い。ちゅっ♪ 」
諒の腕の中で麻也は微笑んで、
「よくこんないいの見つけたね。」
「うふ、オーダーしたの。真樹にデザイン画描いてもらって、
完成品を直人がバイク便になって届けてくれたの。」
「わあ、ありがたいなぁ…」
「じゃあ、アンクレットを…」
と、諒がかがみこんだ時、シーツの上に置いたのは…
(…あ… )
久しぶりにそれを見て、麻也は思わず頬を赤らめた。
諒が中に入ってくる時に使う、潤滑油のワセリンのびん…
(…こんな夜はひとつになりたいけど…明日仕事だし…
やっぱりミルクがけにしてもらおっと…)
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