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第14章の19

「…麻也さん、ちょっとよけてもらえる? 」  …諒の声で、自分がうとうとしていたことに気づいた。 「あー、はいはい。」 とあっちへこっちへと転がりしてシーツを替えてもらうと、 麻也はいきなり横になるのも悪いので、ベッドのヘッドボードの前で、 枕にもたれかかった。片ひざなど立てて… 「あ、麻也さん、そのままね…」 「えっ? 」 見れば諒はカメラを構えていて… フラッシュが光る。 「りょお~、変な顔しちゃったじゃん…」 「いや、大丈夫だと思うけど…」

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