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第14章の21の2
諒が急いで携帯を取り上げると、着信は無し…
ますます怖くなって、諒が須藤に電話するが、なかなか出てくれない…
「…じゃ、須藤さんによろしくっ! 」
つながったと思ったら、デスクの女性が代わりに出たのだという。
「…えー何それ…」
「わかんない。理由も言われなかった。」
「訊けばよかったのに…」
「いいから、とにかく早くっ! 」
「…っ、遅くなってすみませ…あら? 」
会議室に入ると、そこにはワープロを打つ直人と、イラストを描いている真樹だけ…
「意外と早かったね。もっと遅いかと思った…」
ワープロの画面から目を離さず、直人が言う。
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