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第15章の5

周りにいたみんなも驚いていたようだったが、 麻也はとっさに動揺を隠すことができなかった… が、須藤がどうにか、 「そうですね。じゃあこの次のインタビューの後にでもいったん事務所に…社長の都合も聞いてみます。」 真樹も言葉が出ないのを引き取るように直人が、 「諒、どうしたの? 俺個人としてはすごく心配なんだけど。」 すると諒は、すごい大物歌手の名前をあげ、 「…その人に、ライターの柴田さんつながりで、 スタッフさんとの飲み会に誘われたの。昨日。」 その人は、諒が素晴らしいソロをテレビで収録した、その元の曲の歌手だった。 みんながびっくりしていると、 「…で、俺、一人で参加したんだけど、いろいろ言われて…」 と、表情が暗くなる。 「…ダメ出し、とかってこと? 」 また直人が代表して尋ねると、 「いや、そうではないんだけど…でも、これだけは言っとく。 俺はディスグラを脱退もしません。引退もしません…」 みんな真っ青になったのを、須藤があわてて引き取った。 「諒さん、あとは社長と…早く衣装合わせ始めましょう。」

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