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第8話

出張にいくために昼頃、駅にいくと彼にあった。 学校の帰りのようだ。 ずーっと下を向いてる。いきなり声をかけて、逃げられたらいやなので、彼の顔を見てた。 しばらく、見てると顔をマスクでかくしてる。……してるんじゃなく、隠してるんだ。 ……顔を上げた彼は俺を見て立ち止まった。 「あっ……」 その顔を見て思わず、腕をつかんだ、 「お前、なんだ?その顔。」 びっくりした。普段。と言うか、おとなしい印象しかなかったから。 まさか、顔にケガなんて。。。 しかも、多分、いや、絶対ケンカだよな。ってケガ。 「……」「どうしたんだ。心配したんだぞ。」 「すいません……」 「いや。いんだけど。……なんだよ。」言葉がでてこない。何を聞いていいのかもわからない。 色々な言葉が頭の中を回ってる。 しかし、「電車がきまーす。」アナウンスが入った。 カバンの中からメモをだし、自分の携帯の番号を書いて、「絶対に連絡しろよ。」と言って、電車に乗った。 二泊三日の出張の間に連絡がきたらどうしようかとか考えなかった、わけではないが、 とにかく、彼から話を聞かなくては。

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