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第9話
結局、出張中連絡はなかった。
どうしたか?と心配になったけど。。個人情報はもってない。会社にいかないと、詳しい連絡先はわからない。
しかし。思わぬ方から連絡が、
「お疲れ様です。小林です。今いいですか?」
……お母さん。登場です。
「あっ。。。はい。お疲れ様です。」
「息子から聞いたんですけど。会ったんですよね?」
「はい。。。会いました。、、、よ。」
しっかりしろ!俺。
なんでだ。俺のほうが、えらいんだぞ!上司だぞ。
なのにこの。申し訳ない感じ。。。
しっかりしろよ。俺。本当にさ……
「顔。見た?」
「うん。。。見ました。」
「……そう……どう思った?」
「いや。。。似合わないな~って。あれ?ケンカだろ?」思った事を聞いた。本人には聞けなかったこと。
「やっぱり。わかりましたか?」
「わかるよね?あれ?」だいぶ時間がたってる感じがした。目のあたりにあった、青アザ。
あと、多分、頬も赤くなってた。
「なんで?どうしたの?ケンカでもしたの?息子さん。」
……ん。ん。黙ったぞ。
「おーい。小林さん。電話しといて黙らないでくださいよ。」
黙られると困るんですけど。
「木村さん。いつ出勤しますか?予定表だと明後日ですけど。」
「いや。明日。午後いきますよ。」
報告に会社に寄る予定だ。
「なら。。。。話しましょうか?」と言われたで、本人から聞かないと。。
弱気だったのかな?笑われた。
「よっぽど気になるんだね。」
「そりゃーなるよ。」
「じゃ。夜、ご飯たべましょうか?」
…………いやいや。平気?ですか?
なんか言われない?
「えっ。大丈夫?なんか言われない?色々さー」
気にしてたら。隣の駅を言われた。
「こっち側はあまりパートさんいないから」
そう。なぜか、反対側からのパートが全然いない。
さすが。顔が広いです。
「だからこっちで食事すれば大丈夫ですよ。
息子連れていくから。話聞いてあげて。」
なぜかとても、とても優しく言われる。
「わかりました、」と時間と落ち合う場所を決めて電話を切った。
「奢りだからね。」と。ちゃっかり奢らされることも約束された。
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