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第11話
自分のことなんだから、自分で話せ。
母親の意見?命令は絶対なので、今回のケガをした経緯を話てくれた。
「俺……実は男と付き合ってて……」
「……」かなり衝撃的な話しだった。
「で、別れ話がこじれちゃって」
「……」
「で、うちの可愛い息子をキズをつけた。ってわけ!」母親が隣から呟いた。
「こればっかりはねー親が言ってもさ」とも。
恋愛なんか好きになったらどーしようもないよね。ウーロン茶を飲みながら軽く食べ物に手を伸ばしながらポツリと呟いた。それは母親としてなのか、女性としてなのか。チラ見した顔からはんからなかった。
けど……心配だよ。野郎と付き合うのは。ってさ。
「男性なのか?恋愛対象は?」
「えっ。いや……そう言うわけでは……過去には女性とも付き合ってたんで。」
「そうか。」俺からこんな質問がくるとは思ってなかったようで、答えが明確ではない。
「俺、やっぱり辞めないといけませんか?」
おどおどと聞いてきた。
「いや。なんとも。勤務態度も真面目だし、何より深夜帯を任せられる人間がいないから。俺としては残ってもらいたいんだよ。」
本当だよ。。。
そう言うと、笑顔を見せてくれた。
「んじゃ。あたし帰るから。」そう言うと母親は突然立ち上がり、じゃーねーって息子の肩をポンポン叩いて。「じゃ。あとよろしく。」
帰ろうとする母親を見ると……上司と食事してるとこ見られたら、ヤバいっしょ!
……俺といるのを誰かにみられたら。と気にかけてくれたようだ。
そのまま外に消えてった。
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