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第3話

「今日は様子を見て入院だけど、明日には退院出来そうだな。それじゃ、私はこれで。お大事に。」 そう言ってお医者さんが笑いかけてくれて俺はホッとした。 「ありがとうございました…」 俺がお礼を言うと、早速母さんが話し出す。 「それにしても鈴木くん、本当にごめんなさいね。日陰に移動したりだとか、周りの人に救急車を呼んでもらっていたこととか…看護婦さんから対応が良かったらしいですーって聞いたわ。もぅ、本当に…同じ大学の同じ学年でこうも違うのね、しっかりしてるわ。」 母さん、そこまで呆れるなよっ!!心に突き刺さるっつーの!てかっ… 「…え?同じ大学ですか?…嘘っ!しかも年上だと思ってました!」 俺は目の前にいる凛とした男性をよく見た。落ち着いているから優しい感じの年上の男性的な?…しかもめっちゃイケメン。 「同じ大学で20歳だよ。学部違うんだけどね。あー…だから敬語は要らないよ!」 にっこり爽やかな笑顔…この柔らかい雰囲気もまたカッコイイ…なんなんだ…こんなやつ、大学にいたっけ? 「あ、なんかごめっ…じゃあ…鈴木?え、まじでタメなの?…学部何?___」 俺たちはちょっと大学の話しやらをして、LINE交換をした。退院したら助けてくれたお礼に、何かご飯でも奢ったりした方がいいよな、とか思って。 すると家族と鈴木さんはこれから晩御飯を食べに行くと言って俺を1人病室に残し去っていった…。亜衣はなんか鈴木にベッタリして、ちょールンルン♪してやがる!兄の俺には当たりが強いのに、イケメンだからって…。 これがまた俺を寂しくさせる。…くっそぉー!俺も行きてぇええ!

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