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第10話
そして約束の日。
お互い午前中で授業が終わるとのことで、お昼ごはんをご馳走してもらうことに変更になった!
「おじゃましまっす!」
「狭いけどごめんね、どーぞ。」
いやいやいや、全然狭くない。それと…なんて言うの?木製のインテリアみたいな?温かみのあるおしゃれな部屋に俺はまた驚いた。この爽やかな笑顔に似合う素敵な部屋だと思う。
「めっちゃ部屋綺麗…ショールームみたい。」
「えっ!ふはっ…いやそんな大袈裟な」
鈴木はお茶を持ってきて、「ご飯なににする?」とキッチンへ行き、冷蔵庫をあさっている。俺が「お肉が良いな」と答えると、笑って「野菜は入れてもいいよね?」と言い「ゲームして待っててね」と、料理をし始めた。
しばらく俺は横にあるマンガを面白そうだなと思いつつ、テレビゲームをやってみる。結構種類がありまじで楽しい!一人暮らしだと自由にゲームできるし〜…俺も買おうかな。と、そんな事を考えていると、「おまたせっ」といって、肉野菜炒めとサラダとスープが運ばれてきた。
「うおぉっ!めっちゃうまそう、え!凄いんだけど!早く食べたい〜」
「普通の味だから。でも大丈夫、美味しくないってことは無いと思う!どうぞ召し上がれ。」
「いっただっきま〜す!」
謙虚だなぁー、と思いながらひと口肉野菜炒めを食べてみる。うおぉめっちゃうまい。あんかけってのも俺の好物で…おっ!こっちのスープも凄い俺の好み!サラダは胡麻ドレで…なんか凄い俺の好みばっかじゃん。
「凄いうまぁーい!なんか…俺の好みばっかですごい偶然〜やばい嬉しいよ!」
「…偶然ね」
ん?今なんか言った?食べるのに必死すぎたっ、めっちゃ恥ずかしい!
「あっ、ごめ!なんか言った?」
「ううん?ゲーム何しよっかなーって」
なんだゲームか!
「俺はアクションのこれ!めっちゃ気になる!あれ2人協力プレーも出来るんだろ?」
「いいよ、後でそれやろっか?」
俺達は沢山遊んだ。ゲームはもちろん、お菓子を食べながら大学での事とかを話したりとか。
ふと時計を見ると…
「…っは!…え、…待って6時じゃん!ごめんこんな夜遅くまで…」
一応、知り合ってまだ間もない友達なのに、家に遊びに来て、飯までご馳走になって、ゲームもして…居心地良すぎて長居とか失礼だっ……
「?…全然いいよ。てか、もう夜ご飯食べてく?(笑)一人暮らしだと寂しいってのも理由だけどね。」
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