｢………。｣ 鈴木さんオコです、一大事ですよ俺！どうしたらいいんですかこの状況…皆さん教えてっ！！ 何この沈黙は！！ ｢……ぅ、｣ 俺も何言っていいかわかんないんですけど… ｢なぁ、渡辺亜樹。｣ ビクッ え、なんだろう。今すんっごくその笑顔が怖いですぅっ！そしてなんでフルネーム(泣)…。 トン… すると肩に手を置いた鈴木。あれ？うわっ！なんで…なんで押し倒されてんの俺。 ｢え？………すすす鈴木！？ちょ、待って。落ち着いて！俺元カノじゃないよ？お、俺！俺男おぉぉぉ！｣ なんか嫌だ！元カノと重ねられて俺に何かしようとしてんのか？それはやだ！違う…俺を見てないっ………もう、何が何だかわかんないし！ 必死に俺が男アピールをしてもニヤリと笑って俺の髪の毛を手ぐしでといている。俺のドキドキは段々速くなっていく。 ｢元カノに似てるとか嘘だよ…可愛いね。亜樹？俺の元カノの中でに君に似てる子なんて居ないよ？…かすりもしてないから｣ ズキッ そ……だよな、こんなにイケメンだと、相手もそりゃもうみんな美人なんでしょうねっ！俺…元カノに似てるとか、少しでも鈴木の好みに入ってんのかな？とかって、嬉しかったのに…… こいつ男だぞ？『かすりもしない』って言われてなんで俺はここまで傷付いてんだよ。それに鈴木だって…そこまで突き放さなくてもいいだろ！ じゃあなんで俺にキスしたの？ 俺のどこが…嫌なの？