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第18話
俺はたぶん鈴木が好きだからこんなにダメージがでかいんだろうな。…自分の好きって気持ちに気付いた途端、終わった恋。
「そ、そうだよな〜。ははっ…俺に似てるとか言われんのが、かっ可哀想だわ!ま、まぁとりあえずどけって。な?」
泣きそうになって情けない。必死に耐えろ!ここで泣いたら俺が鈴木の事好きみたいじゃん。……好き…だけど。
「ふっ。何言ってんの亜樹。」
もうムカつくこいつ。
「いや…だから…どけって!!」
「…亜樹?俺が付き合ってきた誰よりも俺は亜樹が一番可愛いと思ってる。亜樹みたいな素敵な人は俺の今までの元カノとは比べ物にならないくらい亜樹が良い。亜樹の笑顔も拗ねてる顔も、どんな時も可愛いと思ってるよ。……たまに亜樹の表情や態度にそそられて手を出したりして困らせてしまってごめんね?」
「は?…」
「何、そのアホづら(笑)ふふっ。」
「おいっ!真剣に俺は考えてんだよ!馬鹿にすんなよ!」
「馬鹿にしてない。ねぇ、俺は今、亜樹が好きだって告白してるんだよ?」
ニヤニヤしやがって!俺は…
「俺…は、別にっ。」
「別に?好きじゃないのか。」
一気に鈴木の表情が冷たくなった気がした。早く気持ちを伝えなきゃっ!…でも、さっき回りくどい言い方をしたこいつにちょっと反抗して困らせたいとも同時に思ったりもした。だから俺は…
「別にっ!!嫌いじゃねぇしっ!」
もう俺は馬鹿だ。何言ってんの俺。もう泣きそうで目をぎゅっと瞑って、体に力が入って何が何だかわかんない。鈴木は俺の髪の毛を撫でながら……
「嫌いじゃないけど好きでもないのか。そっか。ごめんね俺帰るね。」
そう言って立ち上がろうとしたっ!!
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