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第19話

このままでは鈴木は帰ってしまう!俺は泣きながら、もう顔を真っ赤にしながら叫んだ。 「だっ、駄目!…うっ、気付けよ馬鹿!お、俺…お前の事が好きだっ!!…ぅうっ、っ…嫌いじゃねぇよ…好きなんだよ…。」 「ぶっ!…ふふっ、知ってたよ?亜樹の『好き』が聞きたかったの♪ごめんね?焦っちゃうよね?可愛い…」 「………ぉ。…お前。」 俺は一気に恥ずかしさで爆発しそうだ。それに…こいつの本性がなんとなく分かってきた気がする。この…こんのっ!意地悪クソジジイめっ!! 「なぁ?好きなんだ、俺の事。ふーん、どこが?どこが好きなの?…ふっ。…俺はね、亜樹のふわふわな髪の毛とか、パッチリした目とか、寝顔とかはキスしちゃうくらいに好きで、……それと!」 「うあああぁぁぁっ!黙れ黙れ!お、お前のそのストレートに物を言う所さえ直せば全部好きだと言ってやれるのに!っざ、残念だなぁ!」 俺はもう、可愛くない言葉ばかりがどんどん出てくる。俺の素直になれない駄目なところ…。分かってはいるけど、本当の気持ちを全部素直に言うなんて恥ずかしすぎる! 「それとね…俺は亜樹の唇も好き」 「ちょ、待て…なんでこっち来るんだよ!」 ゆっくりと俺に手を伸ばし頬に手を添えて見つめてくる…つい、『鈴木目、綺麗だなぁ…』とか俺は思ったりして……はっ!と、目をそらした。見つめ合うとかっ!馬鹿っ、恥ずかしい! 「どうした?恥ずかしい?今この状況分からないなら教えてあげよっか?」 「いや、いいっ!いいからどいてってば」 もう分かってる!分かってる〜だからお願い言わないでっ!!今は無理!今は、無理… 「俺は今…亜樹とキスしたいのに……。」 うっ!……うぎゃあぁぁぁぁ/////

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