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第22話

「そう♪俺の名前呼んで?こっちを見てくれたら更に良い。」 生意気なっ!むかつく! 「…………き…」 「え?何、聞こえないよ?クスクス」 もう絶対遊んでるこいつは!とか、思っても。 …でも。鈴木が嬉しいと思ってくれるなら…こーゆーのも、いいのかな…。俺はドキドキするけど、(心臓痛いけどね!も、ホント!)鈴木だったら…別に…。 俺は恥ずかしいとか、もう何でもいい気がして。ただ鈴木の名前を『瑠輝』って…たった二文字で呼ぶだけ。それだけでこいつは喜んでくれるなら。 「瑠輝。」 「えっ?……ふふ。うん、ありがとう。言ってくれないと思ってた…本当に嬉しいよ、亜樹。」 俺が言わないと思ってたみたいだから、少し驚いたみたい。本当に喜んでくれている気がして…。ボーッとしながら、俺は無意識に… 「うん………やっぱ俺は瑠輝が好き…。」 と、自分で確認するように言っていた。 「えっ、あ、あぁぁ亜樹?」 「はっ/////」 今の声に出てた!?俺は一気に顔が熱くなって、今更遅いけど焦っている。無意識とはいえ…結構はっきりと言ったのでは!?うあああぁぁぁっ!思い出したら顔から火がっ!! 「亜樹!?お願い!もっかい言ってくれない?ちょと、携帯どこ?動画として残したいっ!!!いや、言ってもらうから!ねぇ!亜樹っ!」 「や、おい!待て待て待てっ!お前馬鹿か!やめろおぉぉっ」 もうわけわかんないっ(笑)…でも、これだけは分かる。今、俺楽しい、幸せかも。自然と口角が上がるのを感じつつ、必死に携帯を探す瑠輝を目で追った。 「亜樹っ!」 「うおぉっふ。」 瑠輝は俺に抱きついてきた…。

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