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第24話

お願いだから…気づくなよ?この向かい合って抱き合っている体制を俺が、俺がほんのちょっと後ろに下がって…そして… 「なんで離れるの?」 「んぁっ!?え?え?なにが?」 や、やばいっ!れれれれ冷静にぃぃ俺ぇぇ! 「…?気のせいかな、ごめんね?」 すると、俺と離れたと思った瑠輝は…更に俺と引っ付いてぎゅっと抱きしめてきた。 「…ぁ、あの瑠輝、ちょっ。」 「………。」 …や、やばい。バレたっひゃああああぁぁぁ!!お、おおお恐ろしい。やばいこんな展開全く予想してなかった!どうしよう! 俺の心臓はバグバクバグバクッ…爆発しそう。 「………。」 俺ってテンパると何も言えなくなるんだな、そーか、よく分かったぞ。そうだ、もう、なんでもいいからっ! 「亜樹、して欲しい?それとも…やめとく?」 「へ?」 どういう風の吹き回し?何でこんなに優しいんだよ。なんか…見直したかも。瑠輝、やっぱお前って、ここぞって時にかっこいいわ。俺、本当お前の事大好きだわっ! 「で、どうする?して欲しい?やめとこうか?」 「あ、っと………じゃあ、俺トイレ〜。」

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