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第26話
ゴクリッ……
瑠輝の顔は見えないけど、声からして余裕な表情で俺で遊んでいるに違いないっ!嫌だ!俺はどっちも嫌だ!俺はっ…本気で恥ずかしぃ…
「それ、選べない。……って、言ったら?」
「へぇ。……どっちもやりたいって事になるのかな?亜樹〜積極的だね?」
ひぇーっ!やめてやめて!お願いど、どうしよう。いや、……待ってよ?俺たち好き同士で、付き合ってるんだよね?付き合おうとは言われてな、い?何だか急に心配になってきた俺は…
「俺たちって付き合ってる?」
って、聞いてみた。もし付き合ってるなら、そりゃ…互いに好きなんだし…その、エッ…エッチとかする日が来るんだよな?どうせ見られる時が…きっと…来るんだよな?
「亜樹の事俺好きだよ。亜樹はさっき俺を好きって言ってくれた。だから勝手に付き合えたと思った、……ごめん、違かったかな?」
何だか声が震えている気がして…俺は首を横に降った。
「瑠輝…なんで?…俺でいいの?」
瑠輝は、聞こえない!と思うくらい小さな声で
「亜樹じゃないと嫌だ。」
と答えた。そしてまたぎゅっと抱き締めてくれたとき、俺の腰にナニかが当たっているのが分かった。これって…アレだよな。おい、待てよ俺。なんだ…俺に興奮してくれてんのかな、とか…思う辺り、頭おかしいだろ!でも…本当に嬉しくてさ。
俺は後ろにいる瑠輝の方へ体を少しねじって
「俺も…。瑠輝じゃないと嫌だ。」
俺は、心からキスがしたいと思えて…。自分から瑠輝の唇に、自分の唇を重ねた。本当は恥ずかしいけど…こんな事俺が言うなんてありえないけど。こいつだったら…。なんでも言える気がする…
「ひっ…1人は嫌だ。瑠輝も…たってる、から…一緒なら、や…やってあげても。」
瑠輝は目を丸くして少し固まっていた。俺はもう、どうにでもなれ!と思って瑠輝のズボンのチャックに手を伸ばした。
「ま、待って亜樹?……無理してない?」
でも伸ばした手はそのまま握られて、阻止されてしまう。
「え?別にそんなことは…」
「いい。今日は俺がするから、亜樹はただ気持ち良くなってるだけでいいから」
と、言った。
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