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第11話

地面には鉄アレイが転がっていてその側に倒れていたのはアルバートだった。 どうして・・・僕を庇っ・・・。 「あっ、あっ、だ・・・めだ。」 僕はフラフラとアルバートに近付いて力なく座り込むと震える手でうつぶせに倒れているアルバートの肩を揺すってみた。 「ア・・アル・・・アルバート。」 呼び掛けても反応は無くて頭からは血が止まる事なく流れ続けていた。 血が・・・。 「アルバート!」 僕を押し退ける様にオーウェン様が駆け寄り治癒魔法を使い始めたがそれでもアルバートの血は止まらなく先生方と数人の生徒で治癒魔法を使っていたのだが先生はその手を止めた。 「オーウェン、これ以上は無理だ。残念だが治癒魔法は効かない。」 「先生、何を仰っているのか理解できません。まだアルバートは息をしてます。父上に頼んで最上級の魔導師様をお呼びします。」 「それでも助かりません。」 「それではアルバートは・・・。」 オーウェン様の声が震えている。 助からないってどうしてなのか僕には理解できないでもまだアルバートは息をしている。 助けなきゃ! 助けたいと思ったら胸にあるペンダントが熱を持ち始めた。 ペンダント? お爺様に『何があってもペンダントは外すんではない』と言われたがこうも仰っていた『ペンダントは外す時を知らせる。』 きっと今なんだ!!! 僕はゆっくりとペンダントの鎖に手を掛けると留め具を外して光を放つペンダントを手のひらに乗せた。

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