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第21話

あれからレイは来なくなった。 「僕は何がしたいんだろう」 1人しかいない部屋でそう囁いた。 早く、逃げたいと思うのに 隣にいて愛されたいと思うのは おかしい事なのだろうか。 涼は分からなかった。 *** 「涼様、大丈夫ですか?  顔色があまり良くありません」 「大丈夫だよ、考え事をしてただけ」 美咲に話かけられて、我に返った。 それ程までに、レイの事で頭が いっぱいだった。

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