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第22話

トントン 「入って下さい」 朝からドアを叩く音がして 入るように促すと、ここにいるはず もない人がいた。 「麗、どうしてここに」 「涼様を助けに参りました。  さあ、城を出ましょう」 麗は、僕のかつての執事だった人だ。 「僕は逃げないよ。国王や王妃もいる」 「それは、左様ですか?!お2人は  生きていらしたのですね」 安心したのか、表情がやわらかく なっていた。 「そこで、何をしている?」 「郷、様」 タイミングが悪い所にレイが来た。

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