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第2話

天狗は少年を連れて決して人が勝手には立ち入れない森の中にある結界の中へと入っていった しばらく進むと大きな日本屋敷が現れその中へと入っていく 「お帰りなさいませ(ぬし)様」 すると天狗を出迎える沢山の烏天狗達がいる 烏の頭と翼に人の身体 一目で人間ではないと分かる姿に少年は恐ろしくなり天狗にしがみ付く 「ここどこ」 「ここは私の家だ 少年、名はなんと言う?」 「僕は(りん)」 「そう…凛…」 天狗は子供好きだ しかも幼い子供が…… 今頃この子供、凛を必死に捜す大人達がいるだろう しかしある程度成長してしまえば興味はなくなる だから成長してしまった子供は家に帰す もしくは_____ 「よう天理(てんり) また子供を拾ってきたのか」 「シグか」 シグと呼ばれた男は犬の耳と尻尾をはやし 首には痛々しい傷痕がある 傍には白児(しらちご)と呼ばれる子供の霊を連れている 彼は犬神と言う(あやかし) 「へぇ~金髪の子か 綺麗だな また要らなくなったら言ってくれよ 子供の柔肉は旨い 特に"それ"は他よりも旨そうな匂いがする」 「ああ」 ある程度成長した子供は家に帰すか この犬神に喰われるか___

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