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第8話
街には色とりどりに飾られていて鮮やかな色彩のおそらく食料と思われるものが陳列されていた
イザヤが言っていた通り色々な姿をした者が行き交っていた
「イザヤ様こんにちは。おや?今日はえらく美しい方をお連れなんですね」
「朔だ。俺の婚約者」
「ほう…イザヤ様とよくお似合いで」
「そうだろう」
「人間ですか?」
「あぁ。そうだ」
「久しぶりに人間を見ました。これからよろしく朔様」
「はい。宜しくお願いします」
これは歓迎されているのだろうか?周りのものがとても柔らかい笑顔で見つめていた
「あの…あなたは結局何者ですか?」
「昔は神に仕える天使だった。天界で咎を犯してしまいここに落とされたのだ。この世界のものは元は皆咎人だ。でも安心しろ。この世界で悪行を犯すものはいない」
「はぁ…」
天使なんて絵本の世界の記憶しかない。でも天使だと言われれば納得もした
俺をあそこから連れ出してくれたのだから。こんなに美しいのだから
その後も街を歩くたびイザヤは声をかけられた。
街の者たちの表情からイザヤは愛されてるんだと思う
ここの人が皆咎人だったなんて全く信じられないほど柔らかく暖かい空気があった
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