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第9話
「朔。疲れたか?」
「いいえ。楽しかったですよ」
「ならば良かった。食事の準備ができている」
「はい」
とても広い部屋にとても大きなテーブルが並んでいる
その上に色とりどりの多くの料理が並んでいた
テーブルの端と端に座ると遠すぎてなんだか寂しい…
「あの…」
「ん?」
「遠いから寂しいです…」
「ふふっ可愛いこと言ってくれるじゃないか…ではこちらにおいで」
1番近くにあった椅子へ腰掛け食事を摂る。用意してある物はどれも美味しかった。
「この後俺の部屋に来い」
「はい」
「朔…」
切なそうに名前を呼ぶイザヤの腕の中に収まる
「朔…俺が恐ろしいか?」
どうしてそんなことを聞くのだろう?恐ろしくなんてない。
心がとても暖かいのに…否定の意味を込め首を左右に振りイザヤの胸に顔を埋め腕を回す
「朔…」
「イザヤさん。どうしてそんなに不安なの?俺はあなたに連れ出してもらってとても嬉しいのに」
「それは…まだお前に本来の姿を見せていないからだ…」
「俺はきっとどんな貴方でも怖れないと思います」
思いのままイザヤに告げると驚いたように目を見開きそして優しい笑顔を向ける
とても綺麗だった
日々ゆったりとすごしながら時は過ぎていった
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