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第10話

数日がたったある晩のこと。その日はイザヤの腕に抱かれながら眠った ここは本当に不思議なところだ あんなに眠れなかったのにこんなに眠れるのだから そういえば木偶をおいて来たと言っていたが本当に誰も気づいていないのか? 他の幼い子供達はどうしているんだろう 幸せになった者はいるのか?それとも未だあの籠の中に翼を捥がれたままそこに存在しているのか… 俺だけがこんなに暖かくていいのだろうか… 翌朝目覚めたら隣にはもうイザヤはいなくて隣の冷たさに膝を抱いた 「おはよう。朔」 「…イザヤさん…」 「どうした?そんな顔をして」 「俺だけこんなに温かくていいのかなって思って。俺がこうしている間も皆…」 「朔…地上人には救われるものと救われざる者がいる。この世界や天界には限りがある…俺はお前が自由になれればそれでいいと思っていた。俺はお前をずっとみて来たから…」 「え?…」 「俺は咎人だ…俺には1人しか救えない…」 「1人…?どうして俺を選んだの?」 「俺がまだ天界に居た頃…」 イザヤがポツリポツリと語りだした

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