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第12話

普段は使わない部屋に入ると古びた水瓶があった 中には水が絶えず涌き出ていて中を除くとこことも天界とも違う景色が見えた そこに映るのは遥か昔に訪れたことの有る人間界だった 以前出向いたときはここと同じように自然に溢れた美しい世界だったはず… だが…何故か暗闇に包まれていた …文明が進みすぎたのだとそのときわかった 俺は元々自然が好きだった。 壊れてしまった俺を癒したのもまた自然の力だった どのような状況なのかと人間界に降りてみると空気は毒におかされていた 魔界の住人であればここで生きても行けよう…だが人間は生きていけないだろう 天界や谷のものは死にはしないが相当な病におかされてしまうだろう 各言う俺も毒気に当てられ蹲ってしまった しばらくそうしていると不可思議なマスクをつけた幼い少年が近より薬草をくれた 礼を言う前に彼は大人に連れていかれた どうにか会って礼がしたくて探し歩いたが見つからずこのままここにいては俺もただではすまない。 いったん谷に戻り鋭気を養うことにした 戻ってからも彼が気になり水瓶から彼を探した 俺が見つけたときにはもう玩具と成り果て色々な男に犯されていた そんな姿があの頃の自分と重なりどうにか救い出せないものかと考えあぐねいていた しかし私は自らの意思で彼を救うことができない。 力を奪われたことがその時になり悔やまれた

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