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城之内蓮はむかつく奴?
そして穏やかに日々は過ぎている。
4月もそろそろ終わる頃。俺は放課後になって、部活を楽しんでいる。バッシュがキュキュッとなる心地の良い時間。気持ちよく汗をかいて、バスケをしている間悩みとか勉強とかすべてを忘れて打ち込める楽しい時間だ。
バスケは身長を伸ばしたいという適当な理由で中学から始めた。始めた頃は、うまくドリブルさえ出来ず、何が楽しいんだと思いながら(身長を伸ばすため必死なんだよっ!)練習に励んでいた。周りは小学校から始めてる奴が沢山居て、みんな上手かったし…何より俺はチビだから、始めた頃は辛かった。
「またぼっちシュート練か?(笑)」
「だよな(笑)でもいつも凄いよな。だから爽は上手いだな」
同じ部活の奴が片付けをしなが俺に話しかけてくる。くそー、『ぼっち』なんて馬鹿にしやがってっ!てかさらっと褒めんなよっ!照れるだろ/////
「うっ、うっせーな!片付けは俺がやるし、リア充はさっさと帰れって!」
俺はシュートを決めながら追い払った。
「はいはい!尊敬するわ、頑張れよ〜」
「え、俺はリア充じゃないけどな。」
なんかボソボソ2人で話しながらあいつらは帰っていった。しばらくいつものようにシュート練をして俺は片付けをした。
ふと体育館から明かりのついたグラウンドを見てみる。野球部やサッカー部が何名かちらほら残っている。
部室で着替えて俺は1人で家に帰った。
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