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Ⅲ.城之内蓮は優しい奴?

赤ペンを使って答え合わせをし、間違えてる所に書き込んだ。 …ん、それにしてもほとんど間違えてる…最悪だ、数学なんて大人になれば使う事なんてないのに。 「赤ペン、ありがとな!」 「おぅ。長い間書いてたけど…間違えが多かったのか?(笑)」 んなっ!!こいつ 「は?んな、なわけないだろっ!…て、あ。…ご、ごごごめん!つい、」 俺は仲の良い奴に普段喋る口調で言ってしまった…。やばっ!色々と貸してくれてんのにちょい口調がキツかったか? 「…ぶっ!わはははっ、はは!待っ…ごめっ(笑)やっと普通に喋ってくれたっはは!」 「…は?」 な、なんか俺はめっちゃ笑われてんだけど…なんでなんだ? 「あや、ごめん。いつもオドオドしてるし、普通に喋ってくれてもいいのになと思ってて。」 え?嘘だろ!?俺は普通に喋っているもんだと… 「城之内さんごめん、気を悪くさせたら…その。」 「いや、城之内でいいから。そっちの方が俺喋りやすいんだけど?」 あれ、こいつ意外と普通かも。そ、それならアレを聞いてみてもいいかな。俺から赤ペンを受け取った城之内はにこにこ笑って筆箱にしまっている。 「…えっと、城之内?ちょ、またお願いがあるんだけど…」

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