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IV.勉強会開始っ!
マンションのエントランスにて。
俺はゆっくり静かに歩いた。何だか高級感が溢れていて、はしゃぎたい俺の気持ちをサーッと引いていくのだった。
お、おーとろっくですかこれぇ。
え、えれべーたーですかこれぇ。
あ、指紋認証なんて映画でしか。
俺の緊張が解れたというのは一時的で、城之内の家にあがる時には、もう緊張はピーク…。
ガチャ。
「どーぞ。おいで、リビングこっち!」
「ほ、お、おおおじゃましますぅー↑」
声が裏返るほど凄い緊張感。俺は丁寧にゆっくりとドアを閉めて、案内されたリビングへ。
「あれ?家族はまだ帰ってないのか?」
「俺の両親はアメリカで働いているよ。もう1年会ってないかな?兄と一緒に住んでるんだけど、今はシェフ目指して住み込みで働いているから…ま、結果一人暮らしみたいな?」
何そのお金持ち一家的な匂いがプンプンしてっぞ?
「そ、そうなんだ。すげぇ広いな!俺もこんな所で住んでみたいぜ!あ、…ご飯はどうしてんだ?」
「ご飯は毎日自分で作るよ!兄貴から簡単に教えて貰ってたからな。てか、そんな緊張すんなよ!(笑)はい、オレンジジュース。」
「おぉ!ありがとう!お菓子も開けよ!」
俺は勉強をやりに来たのをすっかり忘れお菓子を開ける。オレンジ俺好きなんだよな!飲んでみたら果汁100%じゃねぇか!こいつわかってるなぁ〜。
城之内も嬉しそうにお菓子を食べ始めた。
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