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止まらない。
けれどもやはりとも言うべきか、カールトン卿がこの行為を中断する気配はない。
セシルは上気する頬を染め、快楽の涙を浮かべる。
――赤らめた頬。目には涙を浮かべ、いやいやを繰り返す。無垢で純粋なセシルはその姿が男心をくすぐらせることを知らない。
「やっ、だめっ!」
果てるなら一緒が良い。
カールトン卿に貫かれ、果てたい。
好きな人に抱かれながら果てたいと願うセシルはただひたすらにカールトン卿から与えられる快楽を拒んだ。
「あ、ああ……」
セシルの身体が弓なりに反れる。
するとカールトン卿はいっそうセシルの陰茎を包み込むと指の動きを強めた。それから陰茎の後ろに爪を立て、あるいは亀頭のそこに指の腹で円を描いたりと、執拗に攻める。おかげでセシルの陰茎からは枯れることのない泉のように絶え間なく蜜が流れ、骨張った指をじっとりと濡らす。
彼の手が動くその度に、卑猥な水音が立つ。その水音でさえ、よりいっそうセシルを煽る材料になる。
「可愛らしいね、君のここは……」
「っひ、ああっ!!」
セシルの小振りな陰茎を弄り続ける彼に耳元でぼそりと囁かれれば、華奢な大きく反れる。
セシルの一物もそれに反応し、先走りという蜜を放った。彼の骨張った指が流れ出るセシルの蜜で濡れていく……。
「いや、いやだ! ヴィンセント、ヴィンセント! 一緒がいい!!」
セシルは願望を口にする。
「……セシル。本当に君は可愛らしい」
そう言うと、カールトン卿はひと息にセシルの下肢から下着ごとキュロットをずり下ろした。すっかり反り上がったセシル自身が露わになる。
「ヴィンセント!?」
隠すものは何もなく、濡れそぼった陰茎が恥ずかしい。セシルが両手で隠そうとすれば、彼はその先の行為へと進む。両足を割り開き、蜜をまとったその指が後孔を這っていく……。
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