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急ぐ気持ち。

 カールトン卿の言葉に、セシルは小さく頷くと、静かに腰を落としていく。後孔に固定されたカールトン卿の男根をゆっくりと飲み込んでいく……。  彼の雄がセシルの肉壁を掻き分け、最奥へと進む。 「――っあ、うう」 「……そう、ゆっくりだ」  静かに腰を落としていくおかげで後孔は着実に彼を飲み込んでいく。なるほど、これならば自分の負担は軽減される。しかし一刻も早くカールトン卿に抱かれたいと思うのも事実だった。  欲望の限界を感じたセシルは大きく息を吸うと、両足から一気に力を抜いた。その途端、重力が力を貸して彼の陰茎がひと息にセシルを穿つ。 「うっ、あああっ!!」  勢いよく腰を下ろしたおかげでセシルの中がひと息に彼で満たされる。悲鳴にも似た嬌声が赤い唇から飛び出た。  そしてカールトン卿も、予測さえもしなかった事態に驚きを隠せない。恐ろしい締めつけに唸り声を上げた。その雄々しい声もまた、セシルの胸を焦がす。 「ヴィン、セント。ヴィン、セント!!」  ひたすら彼の名を呼ぶセシルの目の中で火花が散っている。 「セシル! 君はなぜそんなに急いた。ぼくは待つと言っただろう?」  カールトン卿が自分の行為を責める。それでも彼は果てることを拒んだ。セシルの中で雄々しさを保ったままだった。 「欲しかった……から」  自分はどうなってもいい。それでもカールトン卿に一刻も早く抱かれたかった。途切れ途切れに話すセシルは息を乱し、彼の身体にぐったりと倒れ込んだ。

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