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「ごめんな……? 咲があまりにも可愛いから、つい」 「ざ、けんなっ……、んっ、ぁっ……」 「ごめんごめん。もう意地悪しないから、機嫌直してくれないか……?」 幼い子供でもあやす様に、心を落ち着かす優しい声音を聞かせ、首筋に唇を落としてくる。 抱く力を増し、暫くは陽射しの様に暖かい言葉を並べ、機嫌損ねる此方を振り向かせようと、至るところに唇を当てていく。 「や、めろバカッ……」 「やっとこっち向いたな」 どれだけ逃れようとも叶わず、止まないキスの雨に根を上げると、いい加減にしろとばかりに秀一へ視線を合わせる。 けれどもそういう狙いだったらしく、またもいいように扱われてしまったことを怒り、再度プイとすぐにも顔を背けてしまう。 クソッ……、面白くねえっ……。 「困ったな。またうちの可愛い姫君は、機嫌を損ねてしまったようだ」 僅かな躊躇いも無く、誰もが火を噴きそうな恥ずかしい台詞を述べ、休めていた手を再開させる。 「あっ……! ま、てっ……、しゅうっ、あっ」 熱を纏い、生地の向こうで昂りを増していた自身を、制する声も聞かずに外気へと晒す。 すでに緩く勃ち上がり、蜜を滲ませていた自身に触れると、最初は確かめる様に優しく撫でながら、ジワジワとたまらなくさせていく。 陽が辺りを照らし、爽やかな風が時おり吹き込む中で、こんな昼間からなんてことをしているのだろうと、増す恥じらいと共に姿を見せるのは、底に隠れる淫らな欲の塊だった。 「あっ、はあっ……、あっ、あぁっ……ん」 クチュりと音を上げ、鼓膜に絡み付く様な粘着を纏いながら、徐々に身体から力を奪っていく。 片方の手は上半身を滑り、再度到達した胸への愛撫を始め、熟れた突起をくにくにとこね回す。 脇腹を撫で、鳥肌が立つ様な淡い刺激を指先に加えられ、たまらず溢れた欲は自身をいやらしく濡らし、その度に理性が霧散していく。 「はあっ、あっ……、ん、んっ……」 自然前へと傾き、シンクのへりだけは離すまいとしがみつきながら、溢れる喘ぎを繰り返す。 「やらしいな……、こんなにして」 ぞくりとする様な声で囁き、次いで耳に甘く咬みつくと、自身への手淫を徐々に激しくしていく。 傍の丸みを揉みしだき、自身の根本から先までを往復し、指の腹で先端を撫で回す様に擦る。 意地悪な言葉を紡がれても、日の高い内からこんな辱しめを受けても、結局は許してしまう自分が居て、現実にたまらなくなってしまっている。 「あ、あっ……、しゅ、いちっ……、あっ、もぉっ……、あっ」 「いいよ。出せばいい」 とめどなく蜜が溢れ出し、艶やかに滴りながら自身を濡らして、果てへと一気に追い込んでいく。 熱は一点に集中し、真っ白な絶頂を今か今かと待ち望み、張り詰めた自身が打ち震えている。 もう一時すらもたず、とうに限界を越えていた。 「あ、あっ、はあっ……、やっ、あ、あぁっ……!」 程なくして、秀一の手により激しい絶頂が到来し、欲が勢い良く放たれる。 シンクのへりを掴んでいる身には、エプロンもあって自身の状況は分からなかったけれど、秀一の手を含め、辺りをけがしていることだけは確かだった。 けれども今だけは、解き放たれた余韻に身体が痺れており、真っ白で気だるい悦楽の中を、息を乱しながら漂っていた。

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