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第102話

卒業後は大学へ進んだ。 家は一応神社で今のところ神主はシンさんがつとめているので神職を学ぶため必要だった 鬼を祀る珍しい神社。本物の鬼がまさかここにいるなんて誰にもわからないだろうけれど 大きくはあるが古いためここ最近ではなかなか人は訪れない。 稀にやってくるのは年老いた人ばかり。俺が幼い頃からお世話になってる人が主だ。それか父たちの友人か… 今日も本当の息子のように可愛がってくれるヒデさんが現れた。ヒデさんは父の友人でかなりのイケメンだ。それと東條家が特殊なことを知っている数少ない1人 「よぉ。ミヤビ。」 「おはようございます。ヒデさん」 「卒業おめでとう。それと入学祝」 手土産に沢山のものをもらった 「ありがとう」 「ミヤビちゃんさ」 「はい」 「アルバイトするの?最近じゃそれもしないとやっていけねぇんじゃねぇか?」 今は両親の遺族年金で苦労もなく生活しているけれど出来るだけ自分で生活費はどうにかしたい 「何かしらやろうとは思っています」 「俺のところに来るか?」 ヒデさんは実は社長さんだ 「俺は何を?」 「こんにちは。ヒデさん」 「おぉ。カナメちゃん」 「どうしたんですか?」 「ちょうど良かった。実は本店が人手不足でなぁ…二人がいるだけで助かるんだが…」 「俺たちは接客なんてしたことないですよ!」 「あぁ。いいいい。それは慣れだし。取り敢えずうちの服着て立ってくれていればいいから。回りから吸収してくれ」 不安は大きいが色々な条件を飲んでくれるのはヒデさん位だろうから了承した。

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