104 / 140

第104話

しばらくたち、飲み物を持ってきてくれた人。 少し年上の人だった。綺麗な所作で飲み物をおいていく。 育ちがいいのかここの教育なのか。どの人も接客が素晴らしかった 「見ておいて。ここの子達の接客。とても勉強になるよ」 店長の言った通りどの人も本当に細やかな気遣いが出来る。気持ちのいい空間を作り出している 「柳っち」 「夕ちゃん。さぼり?」 「失礼な…可愛い子二人もつれてきたから顔をしっかり見に来た」 「やっぱりさぼりじゃん」 「初めまして。夕燈です。よろしくね」 妙に艶っぽく妙に距離が近い。これが女の人だったら男はたまらないだろう 「よろしくお願いします。」 それからしばらく夕さんはここに居座った。そして 「店長。運びますね」 奥から声がかかると夕さんは立ち上がる 目の前に大きなケーキがおかれた。 「これは…」 「社長からのプレゼント。入学祝と仲間になってくれたお礼だって」 「甘さ控えめで作っておいたからカナメくんもいけるはず。甘いの苦手なんでしょ?社長さんから聞いてるよ」 「はい」 「まぁ食べてみて」

ともだちにシェアしよう!