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第104話
しばらくたち、飲み物を持ってきてくれた人。
少し年上の人だった。綺麗な所作で飲み物をおいていく。
育ちがいいのかここの教育なのか。どの人も接客が素晴らしかった
「見ておいて。ここの子達の接客。とても勉強になるよ」
店長の言った通りどの人も本当に細やかな気遣いが出来る。気持ちのいい空間を作り出している
「柳っち」
「夕ちゃん。さぼり?」
「失礼な…可愛い子二人もつれてきたから顔をしっかり見に来た」
「やっぱりさぼりじゃん」
「初めまして。夕燈です。よろしくね」
妙に艶っぽく妙に距離が近い。これが女の人だったら男はたまらないだろう
「よろしくお願いします。」
それからしばらく夕さんはここに居座った。そして
「店長。運びますね」
奥から声がかかると夕さんは立ち上がる
目の前に大きなケーキがおかれた。
「これは…」
「社長からのプレゼント。入学祝と仲間になってくれたお礼だって」
「甘さ控えめで作っておいたからカナメくんもいけるはず。甘いの苦手なんでしょ?社長さんから聞いてるよ」
「はい」
「まぁ食べてみて」
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