105 / 140

第105話

「うまい…」 「ふふん。よかった。流石俺」 夕さんは自画自賛していた その後も何だかんだ盛り上がり結構な時間になっていた。 終わって店を出るとき夕さんが抱きついてきた 「うわっ!」 「ミヤビちゃーん!またきてねぇ」 「はい。ありがとうございました」 いつまでも離れない夕さんに苦笑していると店長が夕さんを引き剥がした 「可愛いからってベタベタしない!わかった?」 「はあい」 やっと解放されるとカナメに抱き寄せられた 「ふんふん…そゆことね。もう!人のものには手は出しません!タイプだったけど仕方ない」 夕さんに手を振り帰宅した 「なんか…夕さんすごかったね」 「…」 「カナメ?」 「…」 帰りつくまでほぼ無言で歩くカナメに手を引かれていた カナメの家の前。電気はついていなかった 「あれ?翠玉さんは?」 「親父は出張。帰るのは一週間後」 「そっか。ならまた明日ね」 「帰すかよ…」 強引に家の中に引きずり込まれた 「何?」 扉を閉めると壁に追いやられ唇を奪われた 「ちょっ…んっ…」 「抱かせて?」 「は?えっ?ちょっと…待って…シンさんに連絡っんっ…ちょっと…カナメ。ねぇ…」 「あ…ごめん…連絡…する?よね」 「うん」 カナメは大人しく待っていた。どうしたんだろう…

ともだちにシェアしよう!