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第106話
電話を終えカナメのもとに向かうと抱きすくめられた
「どうしちゃったの?」
「沢山…夕さんに触られてたから…」
「え?まさか…ヤキモチ?」
「…」
黙って頷くカナメの姿に思わず笑みが漏れた
「ふっ…」
「何…何で笑ってんの?」
「だって…可愛い…嬉しい…」
「は?」
「あのさ…俺が普段どれだけ不安か知ってる?」
「不安?何で?」
「だってどこに行ってもカナメは目立つし…やっぱモテるから。大学でもバイト先でもそうでしょ?毎日のように告白されてるの知ってるよ」
「俺はお前がいればいいし…」
「俺はお前が嫌だと言わない限りは離れないつもりだから」
「離すわけないだろ」
「うわっ!!」
カナメいきなり俺を抱き抱えると自室へ連れていった。
ベッドに下ろされ貪るように唇を塞がれた
熱い熱い夜だった
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