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第110話
「うわぁ…カナメいい顔してる…よかった…俺も早く抱きたいな」
夢幻が水鏡でずっとカナメたちの様子を見せてくれていた
「ふふっ…いいお父さんになりますね。そう思わないかい?泡影」
頬を赤らめた泡影がコクりと首肯く
「なんか…泡影…可愛い…でもカナメあげないからね」
「わかっていますよ。ご心配なさらず」
「泡影には私がいるので大丈夫ですよ」
泡影はカナメに好意を持っている。何となくわかった。
同じ人を好きなんだから。きっと泡影は俺の中にいたときにカナメに会ったんだ。
カナメはみんなを引き付ける人だから。
「ふふっ…カナメいい男だもん。俺はいつも心配なんだよね」
「カナメ様はミヤビ様しかみていませんので大丈夫ですよ。お子様に嫉妬してしまうかもしれませんね」
「どうかなぁ?俺の方がそうなっちゃうかも」
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