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第122話

「要!!」 「どうした?」 「零真の学校に出てらしい」 「は?なんで?あそこしっかり結界張ってるはずなのに…まさか…」 「そのまさかだよ」 「シンさん」 「遅くなって悪かったな。結構うまいことかわされてな。今社についてる妖魔なのだが」 「それは承知してます」 「うん。そいつが社にについて徐々に社が蝕まれていっている。俺達の力が通用しない理由は零真への社の強い好意。社は零真と繋がれるのならば妖になっても構わないと思っている。」 「そんな…」 「社は零真が桜緋を慕っていることを知っている。だから気持ちは無理でも体だけはってそう思い自ら憑かれにいっているんだ」 「…」 「雅…」 「…わかった…桜緋…聞こえる?」 『はい…雅様…すぐ戻ります』 そういうと…部屋が光に包まれ桜緋姿を表した 「あの儀式を行うのですね」 「うん…ごめんね」 「いいえ。いつかはしなければならなかったこと…それが早まっただけですので。参りましょうか。転移します」 そういうと足元に陣が広がり俺たちを包み込んだ   

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