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第131話
戸惑いながら俺の行ったとおりに動くやっくんがとても可愛い。
「…もうイくの?」
「だって…っ…ん…零真が…見てるもん…零真が…あっ…」
「それ、俺じゃなくてもでしょ?だってやっくんは淫乱だものね」
「零真ぁ…」
「…だめ。もっと頑張って」
「やだぁ…零真がいい…」
「誰にでも簡単に股開くくせに?」
「零真にだけだもんっうっ…」
「ふーん。全く説得力ないよ」
いじめすぎかな?とも思うけど許してほしい。
俺はやっくんが大好きだからね
「零真…ごめんなさい…ごめんなさい…」
「簡単に足開くような人は知りませーん」
足を組み替えながらじっと見つめ涙でぐちゃぐちゃのやっくんに微笑みかけた
「れーまぁ…」
その時ぶわっと強い香りが漂う
「な…だ…これっ…」
その香りはやっくんから発せられていた
「れいま…れぇーまぁ…れー…」
呼ばれるたびに俺の体は熱を持っていく…全て食らい付くしたい衝動に駆られるのを必死に耐える、
何かがおかしいのだ…
「れーまー」
「やっ…く…ん…」
怖い…どこかから恐怖が押し寄せてくる。このままだと俺が俺でなくなってしまう…
「れーまーおいで!俺の中においでよぉ」
「クッ…だめ…だめだ…」
「れーまー」
「零真!!」
その時襖が開き母さんと父さんが雪崩込んできた
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