「あーあ。暴走しちゃったの？やっくん」 「…サコンさま」 「んもう！零真。意地悪したんでしょ？」 「…」 「他に体許しちゃったから？全くぅ。子供だねぇ。もう知ってるんでしょ？やっくんが色狂いの末裔だってこと」 「…知ってる…」 「仕方ないじゃーん？やっくん可愛いもん。やっくんなりに頑張って拒否したはずだよ？それなのにそんな意地悪して。だめでしょう？」 「…」 「この手の子たちは自分がいらないんだって思うと防衛本能であんなになっちゃうんだ。自分の子孫を残そうと必死になるの。そうなると強烈な香りを放つんだよ？どんなものも狂わせるつよーいつよーい媚薬的なもの。今後も同じこと起こるよ？零真がやっくんにいらないと思わせちゃったらね。雅ちゃんはとても強いからそれには惑わされない。けれどね、このまま同じこと続けるとやっくんは誰彼問わず誘うものになってしまう。人でなくなってしまう。自分が生きるためにね。だからね零真。他に抱かれたからっていちいち反応して意地悪しちゃだめ。他にも理不尽に抱かれてしまうやっくんを受け入れられないのならもうやめな？やっくんはうちで引き取ってあげるから。それがいやなら耐えること。結局やっくんの心は零真だけ。その思いを否定しないであげて？いい？できそう？無理ならこのままやっくん家に連れてく」 「俺は…俺にはやっくんだけなのに…他にも抱かれることを許すとか…俺には無理かも」 「うん。わかった。それならこのまま連れてくね。ハク。よろしく」 「はい。わかりました」 「でもっ！！でも…俺は…やっくんと離れたくない…だから…連れてかないで…」 「…ん〜…じゃあ数日期間をあげる。次に俺が来たとき状況変わらないなら有無を言わせず連れてくからね」 「…」 「はぁ…じゃあ、帰ろっか。ハク。、早くエッチしよぉー。やっくんの色香にやられちゃったみたい。ちょーっと苦しいから」 「全く…仕方ないですね。参りましょうか」