雷side 「なぁ…」 「…零真のことかい？」 「なんだろうな…なんの因果なんだろう…桜緋が何をしたんだ…生まれでさえもあいつは…なぁ…こんな変な規律なんてなくなってしまえばいいのに…大神様だろ？どうにもならないのか？」 「…私とてどうにかしてやりたい…けれど今の形だからこそこうして皆が…」 「わかってる…あいつらだって昔はあんなんじゃなかったのに…」 「本当に…醜いな…我々は…あぁ…本当に…醜い…」 「ねぇねぇ。お二人さーん」 「珊瑚か。」 「僕もいるよ」 「瑠璃も…どうした？」 「あのさぁ。俺達思ったの。あんたたちはたまに鬼や人を喰いたいのでしょう？だったらさまだ人界に残ってる人を招集すればいいじゃない?」 「それができればこんなことにはなっていない…」 「うーん…あのねぇ。サコンさまが今ねうまくそういう人を育てているところなの。そういう人が南から自由に行き来できたらさこんな変なことなくなるんじゃないの？」 「サコンか…またあいつは…勝手なことを…」 「…でも…もういいんじゃないか？そのほうが…俺はそう思うぞ。大神様」 「そういうときばかりそれで呼ばないで…わかった…うまいこと進めてみよう…」 今は…心が…引き裂かれそうな桜緋が…壊れないうちにこの裁きが終わることを…願うだけだ…