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第2話
「はぁ…今日のところは引き下がるけどまた必ず迎えに来るからね!ミヤビちゃん」
「もうくんな。くそ狐」
「そんな怖い顔しないの。シンちゃん。男前が台無し。俺たちの仲じゃない」
「うるさい」
「んじゃね。ミヤビちゃん」
慌ただしく去っていく狐の背中を見送った
「シンさん。何?この呪い。いつの間に?」
「お前が生まれたときに」
「そうだったの?」
「代々仕えてきたからな」
「ごめんね、俺が覚醒できればみんなを楽にしてあげられるのに…」
「先代も覚醒したのは遅かった、その分強力な力を持っていた。だから焦る必要はない。ただ…18になると…覚醒していようがしていまいが…お前のって持っている妖力が増幅する…そうなると妖がその匂いに誘われ…今日のように襲われることも増えてくる…」
「そうか…」
「回避する方法は…無くはないが…」
「何?」
「俺の精液をお前に注ぎ込む…」
「へぁ?」
「人間で言う性交して…」
「あぁぁぁぁ…皆まで言うな…そ…っ…それ以外は…?」
「覚醒し己で撃退するしかない…」
「…それができたらどんなにいいか…ちなみに…親父とお袋とは…あの…そういうの…」
「ない。しっかり結界が張られていたからそこまで襲われることはなかった…でもお前は…そもそも妖が好きな匂いを強く発する体質だし…今こうして話してる間にも…ほらっ…」
指差した先で閃光が走る…シンさんが発したものだ
「ほら…こんなのうようよいる…」
「…」
「お前が襲われたらこの地は完璧に荒れる。人は全滅だろうな…」
「ちょ…っ…そんな…」
「残念ながらそれが現実だ…。なぁ。お前は…その…そんな行為これまでやったことは…」
「残念ながら…ない…」
「初めては自分が望む者がいいよな…そのような者はおらぬのか?」
「…いない…」
「ん~…どうするか…俺が相手を始めからしてもいいのだが…なんせ俺は鬼だ…お前の体が壊れるやもしれん…」
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