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第3話

シンさんが淡々と無表情に言葉を紡ぐ姿を口をあんぐり開けたまま聞いていた… でもこれを拒否すれば…俺は妖に襲われ…この地は荒れていく…それは絶対に避けねばならない… 「シンさんのじゃないとダメなんでしょ?」 「俺もしくは…四軸の誰かだな。…さっきのクソキツネ…あいつが南の守護者だから…あとは東の犬っコロか…西の白ヘビか…」 北の門。俺たちが暮らすところはシンさんが軸となり南がさっきの人…ちなみに南の鳥居が今回破壊されてしまった場所。だから俺が必要だったんだな…東條家の会合には本人は一切姿を見せたことがないため顔は知らなかった。 東は昔から親交のある犬神のケンさん。彼は人懐っこくてこのムードメーカー。たまにうるさすぎるけど…そして西のハクさん。この人はとても美人で男性とは思えないほどの容姿を持っている。ミステリアスな雰囲気が目を引く 「後は…その限られた部下…だな…ん…であればあいつがいいかもしれん…人と妖の間の子だが妖力は強い…2番手だしお前への負担は少なかろう…」 「待って待って…誰か知らない人とか…やだよ…だったら壊れてもシンさんがいい」 「ダメだな…壊れられたら完璧に乱れるだろ…」 「やだよ…」 「わがまま言うな…これは仕方ないことだから…」 「えぇ…」 「大丈夫だ。あいつなら気遣いもできるだろう…」

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