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第9話
カナメに再度抱えられ既に描かれている陣の中へ入る
空間を移動する陣でこれは南の者しか基本的にはできない
サコンさんの言葉で回りが光輝く
「南へようこそ」
ついた場所は例の鳥居の目の前だった
「思ったよりひどいな…」
「あの日の雷神様のお怒りが凄まじかったからね…何があったのか…」
「始めますね。みなさん離れておいてください」
祈りを捧げる。いつも以上に力が内から溢れるようだった
「応急処置はこれでよし…後は…シンさん。儀式を…」
「わかった」
カナメに抱かれてヘトヘトだったけどそんなことは言っていられない
ここでシンさんの物を俺に流し込まねばすぐにまた結界は破られてしまう
皆に見られているとかそんなことを気にしている暇もない…
カナメに手伝ってもらい装束をぬぐ
最中に妙な妖が来ても困る
「守りお願いね。みんな」
「御意」
シンさんのはカナメのとは比べ物にならないほどの質量だった。
シンさんの言ってた通り初めてこれで貫かれたら…想像するだけでも恐ろしい
甲高く啼きながらシンさんの物を体内へ大量に流し込んでいく
「あぁぁぁぁ!!」
「こんなのものか…」
シンさんのもので一杯にされた重たい体を引き摺るように再度祈りを捧げる
当初の気にはまだ満たない…
ここは南だからサコンさんの物も必要となるのだろう
「サコンさん…んっ…あっ…もう…」
サコンさんのも流し込んでもらったことで結界をより強くすることが出来た
もう体はボロボロで立つことは不可能だった
「ミヤビ様。大丈夫ですか?」
「ケンさん…っだ…だいじょぶで…す…すいません…」
「ミヤビちゃん。今日はここに泊まっていって。カナメにお世話させるし」
「シンさん。北は俺が開けていて大丈夫なの?」
「あぁ。あそこには蒼がいるから問題ない」
「そう…良かった…」
その言葉を聞き俺は意識を手放した
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