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第10話

気にくわない…気にくわない…全てが気にくわない… にしても…南を壊すのはちとやり過ぎたか… 「ライ様」 「なんだ」 「南の鳥居は何とか修復されたようです」 「ほぉ…新しいご当主様はそんなに大きな力を持っているのか?」 「いえ…例の儀式により首の皮一枚繋がったくらいでしょう」 「そうか…」 「ライ様…私が言うのもなんですが…」 「あぁ…わかっている…これから向かおう…出てきてくれるといいのだが」 気にくわないといっている場合ではない…例のものが暴れだす前になんとかせねば…

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