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第13話

風呂で自分の気持ちを整理する これまでカナメの存在は知らなかったんだ。これまでと同じに戻るだけ…カナメとは主従関係以外何もない… 「ミヤビ大丈夫か?」 「大丈夫。これからあがる」 いつものように制服に着替えていつものように登校する 何も変わらない朝 「ミヤビ」 不意に声をかけられ振り替える。 聞き間違えるはずはない…カナメだ 「カナメ。そっか。お前普段はあの家に住んでるんだったね」 「ミヤビ?」 「ん?」 「なんか…顔色悪いけど体やっぱきついんじゃないか?」 「多少はね。ねぇカナメ。学校ではこれまで通りお互い知らないままに…」 「いやだ」 「は?」 「いやだ」 「俺達は元々お互いの存在すら知らなかった。だから…」 近付かないで…カナメのことこれ以上好きにさせないで

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