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第14話
カナメside
今日もお綺麗だな…ミヤビ様…
はぁ…一度でいいから触ってみてぇな…
お近付きになりたい…
そんな言葉は毎日周りから入ってくる。俺はそのミヤビサマという者には興味もなく特に気に留めたことはなかった
勝手に崇拝されている本人にはなりたくないものだと他人事でしかなかった
そんな風に勝手に崇められるのは…そう扱われるのは人間として見られていない気がする…
普通に人間として生活してきた俺は自身が普通とは違うことには気付いていなかった
ある日父の書斎で見たこともない禍々しい物を見てしまいその時父から俺のことが知らされた
母は早くに亡くなり男手一つで俺を育ててくれた父には感謝しかなかった
そんな父が人でないものとわかったとき驚きよりも納得した。
父は他と比べて美しすぎるし他と比べて運動能力も凄まじい
普通に会社勤めだったが他の人より抜きん出ていたとも聞いていた
だから驚かなかったし怖れもなかった
そして俺が15の時俺自身の力が覚醒したことを受け父に連れられ主のもとへ向かった
そこで俺の役割を聞き直ぐに役に立つこともできた
それは異例のことでサコン様も驚いていた
一番驚いていたのは父だったけど…
そして俺たちを纏めている当主がいることも聞き会いに行った
まだ彼らは若くそんなにすごい人だなんて思っても見なかった
息子がいることは聞いていたが会ったことはなかった
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