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第17話
カナメside
やっと捕まえ彼を組敷いたサコン様はいつも隠し滅多に見せない右目を開眼した
右目に宿る能力は、滅多にいないがサコン様に落ちず契りを結ぶことを拒んだものをサコン様の思うままに求めさせ狂わせる能力だ
俺もそれに当てられそうになる
あとほんの数センチで唇が触れるその瞬間そいつの回りに守りの陣が広がりサコン様を弾き飛ばした。
サコン様ほどのものを弾く力を持つものは多くはない
その刹那見覚えのある者が降り立つ
北の本陣を守るシン様だった
シン様はサコン様の想い人である。サコン様はシン様と出会い数千年。ずっと想い続けているのだ。
本人に伝えるつもりはないとヘラりと笑っていた
誰かの代わりでもシン様に抱かれるのならばそれが幸せだと言っている
シン様には数年前から想うものがおりその人を越えられる日は永遠に来ないと切なげに微笑んで…その気持ちを紛らわすために誰かを抱いたり抱かれたりする。
毎日屋敷にやってくる様々なものを相手するのは仕事だけでなく寂しさをまぎらわすための行為も含まれているのだということを俺は知っている
シン様もまた想いを告げることはできない相手がいる。
そんな二人の気持ちが交わりシン様は年に何度か屋敷を訪れてはサコン様を抱き潰した
そこにたまにハク様とケン様が現れては四人で絡み合うのだ。お互いの力を強めるために
シン様が誰かに抱かれることは決してなく皆シン様の攻めに溺れている
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