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第27話

「カナメ。」 「なに?」 「お前さ…本当にモテるんだな」 気を紛らわせたくて話題を変える 「モテる?それは俺自身がモテているわけではない。俺ではなくサコン様の血がそうさせているのだ」 「でもやっぱカナメはイケメンだよ。みんな噂してたよ?カッコいいって。…1度くらい…抱かれたいって…」 「でも俺が抱きたいと思うのはお前だけだ」 「は?」 「俺自らが欲っしているのはお前だけだ。求められれば俺はそいつらを抱かねばならない。これまではそう思っていた。でもミヤビと儀式とはいえ体を重ねてからは他の者の色香は不快でたまらない。お前だけが欲しい」 「なっ…お前何言ってるんだ」 「お前が好きだ。誰とも本当は交わらせたくなかった…でも…」 「ちょっ…」 「俺はお前だけが好きなんだ」 「やめろよ…ちゃんと話してまだたった4日で何がわかる。」 「好きになるのは時間なんて関係ないと思うが?長かろうが短かろうが。俺はそういった意味でお前が欲しい」 「…っ…悪いけど俺は世継ぎを残さなければならない。だからそういうのは儀式以外では正直無駄なことだと思っている」 カナメが苦しそうな顔で俺を見詰めた… 「わかってるよ…わかってるんだ…」 あぁ…なぜ俺は東條何だろう…こんな形でなければすぐにカナメの胸に飛び込みたい…でも…ダメなんだ…絶対に…カナメ…こんなに好きなのに…こんなに嬉しいのに…

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